
ナス
ベジカン(若葉区加曽利町)
佐藤 公彦
使いやすい加熱用から生食用まで!自然と微生物の恵みで育った4種のナス
・販売期間:7〜10月頃
・千葉市内で買える場所:若葉区を中心に野菜セットとして配達(定期購入のみ)
若葉区加曽利町にあるベジカンは、農薬と化学肥料を使わずに野菜を育てています。できるだけ環境に負荷をかけないことや微生物の力を活かした土づくりを大切にしながら、自家製肥料や堆肥、緑肥で育てた野菜は、年間50〜80種類にものぼります。
とくに、旬のものを詰め合わせたセットは、大手産直ECサイトでも好評です。
今回は今が旬のナスにスポットを当て、種類や特徴、おいしい食べ方をオーナーの佐藤公彦さんに伺いました。
※緑肥(りょくひ)とは、畑で育てた植物をそのまま土にすき込み、肥料として利用する方法
太陽の光を浴びて輝く ベジカンの4種類のナス

夏の強い日差しを受けて、キラッと輝くナス。佐藤さんの作るナスは、遠くから見ても分かるほど艶やかでした。
2025年の夏、ベジカンで育てているのは、次の4種類です。
- 青ナス
- ナス
- 水ナス
- 丸ナス
4つのナスの主な特徴とおいしい食べ方を伺いました。
加熱して食べるとおいしい3つのナス
ナス、丸ナス、青ナスは加熱向き。炒めものにしたり、煮浸しや味噌汁などでおいしく食べられます。とくに青ナスは、炒めると果肉がトロトロに変化するとのこと。じっくり焼いた出来立てのソテーは、口の中でナスがじゅわっと溢れるような味わいになるのだそうです。
みずみずしい水ナスは生食がおすすめ
水ナスは水分が豊富で、そのまま食べられるのが特徴です。漬物やサラダが定番ですが、佐藤さんによれば「手を加えず、切ってそのまま食べても十分においしい」とのこと。シンプルだからこそ、水ナスのみずみずしさを十分に感じられる食べ方です。
新鮮なナスが分かる おいしさの見分け方

新鮮なナスを見分けるには次の点に注目してみてください。
- 実にハリがある
- 表面に輝くようなツヤがある
- ヘタが棘のように鋭いものは、採れたての証
- ヘタから実の部分にかけて白から紫のグラデーションが見られる

収穫期のナスには、ヘタから実の部分にかけて白から紫のグラデーションが現れます。白いのは夜間に伸びた部分。日光を浴びて紫に色づく前に収穫された朝採りナスによく見られます。曇りが続くとグラデーションは淡くなるので、好天が続いているときの参考に。
畑から食卓へ ベジカンの野菜が届くまで

佐藤さんは脱サラ後、千葉市の新規就農希望者研修生制度(当時)を利用して農業を学び、2018年にベジカンをスタートさせました。1.2ha(12,000㎡)の広さの畑で、一人で多くの野菜を育てるには、会社員時代に食品メーカーの生産部門で働いていた経験が、野菜の品質や栽培の工程管理に活きているとのことです。
ベジカンでの栽培のコツは、とにかくたくさん植えること。「微生物たちの力を借りながら収穫まで辿り着いた旬の野菜は、本当においしいんです」佐藤さんはそう話します。
2022年には大手産直ECサイトに出店し、人気を集めています。10〜12品目、たっぷり3、4kg分の野菜を詰めた旬の野菜セットは、「どの野菜も元気」「野菜本来の味がする」と首都圏だけでなく全国からリピート注文が相次ぐほど。

一方で、佐藤さんは近隣への配達も行っています。

「畑の近くに住んでいる利点を活かして、地元の野菜を食べてほしい。もしベジカンの野菜に興味を持ってくれたら、ぜひ声をかけてほしいです」
農薬や化学肥料を使わず、千葉市の風土と微生物たちの力で育った野菜たち。地元の自然が生み出した味を、ぜひ食卓で楽しんでみてください!