さわの森農園 澤守 秀勝/久美子

さわの森農園
澤守 秀勝/久美子

われわれ夫婦は、脱サラして農業を始めて10年以上になります。夫婦それぞれが会社勤めのサラリーマンでしたが、自ら何かを生み出すことで生きていきたいと夫婦で考え、農家になろうと決意しました。春はイチゴ、夏の間はトマト・オクラを、こだわりの栽培方法で生産しています。


イチゴは、ギリギリまで木につけたままにして、イチゴ本来の甘さが引き立ち、赤く色づき十分に熟した「完熟イチゴ」を収穫・販売しています。一般に流通しているイチゴは、収穫後の運送の段階で色づくものも多いですが、それではどうしても甘さ・酸味が引き立ちません。完熟したイチゴは、フレッシュな酸味とイチゴ独特の甘さが際立つ味わいで、一度食べられると忘れられないというお客さんの声をよく聞きます。
完熟段階では遠い地域へ流通させることが難しいため、今までは当園でのいちご狩りや直売所での販売が中心でしたが、最近は小売店(*場所は下記)でも新鮮な状態で販売してもらっています(~4月中下旬頃まで)。


トマトやミニトマトも同様に完熟トマトとして販売しています。完熟したトマトは、コクのある味わいで、栄養価も高くなっています。トマトは、夏から秋にかけて(5月中下旬~8月中頃、8月末~10月頃)生産しています。


オクラは逆に、「若採りオクラ」として販売しています。オクラは若いうちに食べてもらうと、身が柔らかく甘味が感じられる味わいで、とげも少ないのが特徴です。ただ、若採りサイズの収穫にはタイミングを逃さないことが重要であり、毎日成長を観察することが欠かせません。手間はかかるのですが、それでも美味しいものを作るために夫婦で協力して毎年改良も重ねて取り組んでいます。


農家を始めた当初から一貫しているのは、われわれでしか作れない独自性のある農産物を作ることです。完熟イチゴやトマト、若採りオクラは生産の手間はかかるのですが、それでも味わいは格別です。その味わいを皆さんに楽しんでもらうことが、われわれのモチベーションになっています。今では、その思いが伝わっているのか、取引先の小売店でも、品出ししている時に、お客さまが「おいしかったよ」と声をかけてくれることもあります。わざわざ直売所に訪れてくれる方もいらっしゃいます。
消費者と日常的に接しながら農業できるのも千葉市で農業をするいいところですね。

【さわの森農園さんの野菜・イチゴが買える場所】

◇千葉市内で購入できる小売店

  • ヨークフーズ 都町店
  • グルメシティ 千葉中央店
  • しょいか〜ご 千葉店
  • コープ 東寺山店
  • マックスバリュ 稲毛長沼店
  • イトーヨーカドー アリオ蘇我店

※収穫状況次第で各店舗で販売されていない場合もございます。予めご了承ください。

◇直売所(いちご狩りも同じ場所):若葉区加曽利町

※2021年4月現在、いちご狩りは中止